2025.07.01 専務ラボ

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2025年7月号:腸内環境と子どもの心のつながり|専務ラボ

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こねこのーと保育園では、

毎月行っている全体会議の内容を、代表と専務それぞれの視点からお届けしています。

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こんにちは、専務の野口です。

 

先月、腸内細菌は3歳くらいまでにほぼ出来上がるというお話をしましたが、今回はその続きとして、腸内環境と感情コントロールの関係について、とても興味深い調査データをご紹介します。

 

 

日本で行われた3~4歳の子どもたちの調査によると、感情をうまく抑えられず、衝動的になりやすい子どもの腸内には、炎症性の細菌が多いことがわかっています。

 

炎症性の菌はどの子どもの腸内にもいますが、その割合が多いほど、感情のコントロールが難しくなる傾向があるようです。

 

また、こうした子どもたちの食生活を調べてみると、特に “緑黄色野菜を食べる頻度が少ない” というデータも出ています。

 

やはり、腸内環境のためにも、バランスの良い食事は大切ですね。

 

とはいえ、まずは子どもたちが楽しく食べることが一番大事だと思います。

 

 

また、腸内環境を整えるためには、次のようなことも大事だとされています。

 

・甘いものを摂りすぎないこと
・消毒液や殺菌剤を使いすぎないこと
・土や自然に触れる機会を持つこと
・人とのふれあいを大切にすること

 

腸内細菌は3歳頃までに形成されると言われていますが、実は食べ物だけでなく、皮膚を通しても体に取り込まれています。

 

例えば自然の中で遊んだり、いろいろな人と触れ合ったりする体験も、子どもたちの腸内環境を豊かにしてくれる大切な要素です。

 

 

園でも、子どもたちが「食べるって楽しい!」と思えるような食育やさまざまな経験を大切に、

腸内環境を育むサポートにこれからも取り組んでいきたいと思っています。

 

【参考資料】

◎腸内環境と子どもの発達に関する京都大学の研究

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-09-06