2025.11.05 専務ラボ

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2025年11月号:「育児担当制」とこねこの理念 について|専務ラボ

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このページでは、毎月スタッフ向けに発信している内容を、皆さまにもご紹介しています。
今月は、横浜エリアから初めて来園した施設長も一緒に全体会議に参加しました。

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こんにちは、野口です。

 

今日は、横浜エリアから2名の施設長にお越しいただき、改めて

「育児担当制」と、私たちの理念である「その子らしさと共に歩む」ことについてお話ししました。


「育児担当制」について

 

「育児担当制」…これは“目的”ではなく、“理念を実現するための手段・方法”です。

目的は、3歳以下の子どもたちが少人数の落ち着いた環境の中で安心して自分を出し、

信頼関係を築きながら成長していけるようにすること。

そのために、子どもの当たり前の人権や愛着関係を大切にする仕組みが「育児担当制」です。

この仕組みがあるからこそ、私たちは「その子らしさ」を丁寧に見つめ、引き出すことができるのだと思っています。


理念「その子らしさと共に歩む」について

「その子らしさ」を育むために大切なのは、特別な行事やイベントなどの“非日常”ではなく、
“日常の中での遊びや生活”、そして運動機能の発達を支える関わりです。

楽しそうだからという理由で非日常を増やすことが目的ではありません。


子どもが日常の中で自分の力を発揮し、積み重ねていくことこそが、私たちが目指す成長の本質なのだと感じています。

また、その積み重ねの中で育まれていくのが、研修などでもお伝えしている「非認知能力」です。


たとえば

  • 自分で考える力

  • 自己肯定感

  • 気持ちをコントロールする力

  • 挑戦しようとする力

この時期の子どもたちはまだ言葉が未熟で、自分の気持ちをうまく表現できません。


だからこそ、私たち大人がその小さな可能性を見て、守り、育てていくことが大切だと思っています。

よく「寄り添う」や「共感する」という言葉が出てきますが、
それはただ自由に遊ばせたり、好きなことをさせるだけではありません。

子どもの発達を第一に考え、必要な遊びをある程度意図的に提供していくこと。
それが本当の意味での“寄り添い”だと考えています。

そのために、私たちは日々の会議や研修を通して専門的な知識を学び続け、
ただ経験を重ねるだけでは到達できない領域に、一歩ずつ近づいているのだと思います。

現場は決して簡単ではなく、理想と現実の間で悩むことも多いと思いますが、

それでも、毎日子どもたちのために工夫を続けている皆さんの姿が、本当に素晴らしいと感じています。

これからも共に学び合いながら、子どもたち一人ひとりの“その子らしさ”を大切に育んでいけたらと思います。